水谷隼、いざ出陣「人の人生を変えられるようなプレーを」Tリーグ開幕

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引用元:スポーツ報知
卓球の新リーグ「Tリーグ」が24日、東京・両国国技館で男子の「木下マイスター東京」と「T.T彩たま」の対戦で開幕する。住宅メーカーの木下工務店などを傘下とする木下グループは、国内外のトップ選手が集まるTリーグに男女で参戦。木下マイスター東京に所属する16年リオ五輪団体銀、シングルス銅メダルの水谷隼(29)がインタビューに応じ、歴史的な一戦への思いを語った。 水谷も待ち望んだ新リーグが、いよいよ開幕する。 「日本の卓球がものすごく大きな一歩を踏み出す場所に今、自分がいるということは本当に光栄。強い選手がたくさん日本のTリーグに来てくれることは、自分のレベルアップにもつながる。うれしいですね」 木下マイスター東京は水谷のほか張本智和松平健太、大島祐哉と今年の世界選手権団体戦日本代表5人のうち、4人が所属している。優勝候補の筆頭だ。 「ずっとナショナルチームで一緒にやっているメンバー。それぞれが五輪を目指してやっていて、彼らと切磋琢磨(せっさたくま)することは自分にとってもプラスですし、いい刺激になる。毎日の練習で『この前よりここが良くなってるな』と、相手のプレーを見て感じることもあります」 充実した環境面も最高のプレーを後押ししそうだ。木下グループは昨年3月に水谷と所属契約を結んだことが縁で、卓球を積極的に支援。同7月に川崎市内に完成した専用練習場には4種類のメーカーの卓球台が置かれ、床には国際大会と同じ素材の赤いマットが敷かれている。トレーニングルームや特注の酸素カプセル、食事の無料提供など、水谷の希望を最大限にかなえた設備が整っている。 「もともと僕と個人スポンサーで契約した時は、そういう構想は一切なかったんですよね。契約が終わってから『何か必要なことがあるか』と言われて。実は練習場がない、チームが欲しいですって話になった時にすぐに行動していただいた。僕が無理だろうなって思って言ったことも全部やってくれた。だから今、世界でも間違いなくトップに入るような環境がここにはできている。自分のことをそれだけ信用していただいていると思うので、活躍して恩返ししていきたい」 歴史的な開幕戦の舞台に立てるのは2チームだけ。自身も特別な思いを抱いて臨むが、やるべきことを変えるつもりはない。 「僕は常に見に来てくれた人の人生を変えられるようなプレーをしたいと思っています。実際、家族で見に来て、その子どもが卓球をやりたい、卓球選手になりたいとなってくれることも多い。それは結果的に卓球の道に進むきっかけを作って、人生に影響を与えたことになると思うんです。Tリーグでも、子どもたちに夢や目標を与えられるプレーを見せたいですね」 歴史を、心を動かす開幕戦がいよいよ始まる。 ◆水谷 隼(みずたに・じゅん)1989年6月9日、静岡・磐田市生まれ。29歳。5歳で卓球を始め、青森山田中2年でドイツへ留学。2005年世界ジュニア準優勝。全日本選手権は歴代最多の9度優勝。16年リオ五輪では個人種目で男女を通じて日本勢初の銅メダルに輝き、団体でも銀メダルを獲得。17年3月に木下グループと所属契約を結んだ。172センチ、63キロ。左利き。家族は夫人と1女。
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